零度の華 Ⅱ
『死に場所はどこでもいいわけじゃない。まぁ、今は関係ない。明日、空港にこい』
「おい!!」
あたしを止める声に振り向くことをしないでスタスタと歩く
鼠(マウス)はそれ以上引き止めることはしなかった
あたしはホテルを探し一夜を過ごすと、翌日8:00に空港へと向かう
出発は9:00
到着したのは8:20なのであと20分程は余裕がある
空港内にあるカフェで時間を潰していると、携帯電話が煩く震える
画面を見れば鼠(マウス)からの着信だった
『もしもし』
「今、どこにいる」
『空港内にある○○という店に入っている』
「は?随分と余裕じゃねーか。大丈夫なんだろうな?」
『余裕だ。安心してろ。8:45に2番ゲートで待ち合わせしよう』
そう言うと、あたしは電話を切る
そして、注文をしたコーヒーを一口飲む
昨日のうちに空港関係者に俺の駒を忍ばせている
あたしの顔は殺し屋零(ゼロ)だけじゃないんだ
複数の顔を持っているから、それくらい容易いこと