零度の華 Ⅱ



あたしは鼠(マウス)と約束した時間になるまで、優雅に時を過ごした



やはり、朝はコーヒーに限る

コーヒーを味わって飲み終わる頃には時計は8:40になっていたので店を出て約束の場所に向かった



鼠(マウス)と合流し、荷物を機械に通すと自分もゲートを通る


異常なし

引っかかることなくスムーズに飛行機へ乗り込む




席に座ると隣に座る鼠(マウス)が話かけてきた


「今まで、俺は必要あったのか?」



あたしはチラリと鼠(マウス)を見る


『もちろんだ』



ただ一言それだけを答えると、それ以上お互い話すことはなかった




鼠(マウス)と出会った当時、あたしは12歳だった

知識、技術に加え人脈もない


そんな中で鼠(マウス)に出会ったのだから、鼠(マウス)の存在は必要だったんだ



技術を自分のものにするために、勉強するいい教材だった

運び屋として名が高かったから尚更だ



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