零度の華 Ⅱ


だが、今じゃあたしの方が技術も知識もある

運び屋として名が高かった鼠(マウス)も、あたしには敵わないだろう


もう、教材の意味を成さない



___用済みだ




アメリカから日本に帰るまで14時間もかかるため、楽な態勢を取る

そして、飛行機は鋼の翼を広げて空を飛んだ




14時間と言う長い時間を飛行機で過ごし、やっと帰ってきた日本は、朝の光が照らしていた

あたしには眩しかったため、思わず目を細めた



『眩しい』


「じゃあ」



あたしから早く離れたいと言わんばかりの声を出し、足早に通り過ぎようとした鼠(マウス)を『待て』と制止させた



「もう、用はねーだろ。僕は帰る」


『数秒だけ、時間をもらいたい』


「なんだ?」




あたしは小刀を隠し持ち、鼠(マウス)に近づいた

その距離30cm



「近い」


『俺の秘密、知りたいか?』




「は?」


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