零度の華 Ⅱ


_____目を覚ませば、窓の外は茜色に染まっており綺麗であるが、あたしには血の色にしか見えず、血が騒ぎだす

満月を見た狼男の気分だ



自分を落ち着けるかのように深呼吸をする

眠る前に頭の中で鼠(マウス)について考えたせいか



『...フー』


荒ぶっていた気持ちが落ち着けば、リビングへと足を進めた


リビングでは、亜紀がソファーに座ってテレビを見ていた




あたしに気付いた亜紀が話しかける




「よく、眠れましたか?」


『あぁ』



あたしはそっと亜紀の隣に座り、テレビへと目を向ける


今は夕方のニュースをやっているので、鼠(マウス)のことが出てくるかもしれない


ジッとテレビを見ていた




「何か気になることでもあるのですか?」


『まぁな』


「へぇ。どんなことですか?」



亜紀の方へ顔を向けると、亜紀もあたしの方を向く



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