零度の華 Ⅱ
アパートとまでは分かったが部屋の番号まで記されていない
電話はアパートの外でやったものだからだろうな
あたしは歩みを進め4つ並ぶドアの一番左のドアのインターホンを鳴らした
「ハーイ」
声と共にドアが開かれると、太っていてパンチパーマをかけたおばさんが現れた
「何でしょう?」
『仁霧沙也加さんと橘ヒロさんの部屋の番号をお尋ねしてもよろしいですか?』
「あぁ、あの夫婦ならつい最近、引っ越しましたよ」
『どちらに越したか分かりませんか?』
「聞いてなわねー。近所付き合いをあまりしない人達だったから、知っている人はいないんじゃないかしら?」
これは面白い展開になった
『そうですか。ありがとうございます』
あたしはおばさんに礼を言うとアパートに背を向けて歩く
バス停には向かわず入れるファーストフード店を探し、涼む
梅雨を発表されたせいか、ジメジメと暑いと感じる
『アイツ等は卒業してんのか』
ふと、光華の幹部のメンバーを思い出した