零度の華 Ⅱ
どうやって沙也加達を見つけ出そうかと考えていると、「あっ」と声を上げて何かを思い出したような表情を見せる亜紀
『いたのか?』
「えぇ。詳しくは知りませんが、よく電話を掛けていた人物が1人いましたね」
『ソイツについて知っていることはないのか?』
「おそらく情報屋であるということぐらいですかね。名前も知らないですから」
あたしよりも腕の立つ情報屋がこの世にいたことに嬉しさを覚える
だが、少しやるせないな
2人にとっては身を守るための手段としてソイツの力を借りているだけだろうが、あたしにしてみれば関係のない奴が首を突っ込んでいることが邪魔でしかない
ソイツとはサシでやり合いたいものだ
あたし達のゲームに部外者が立ち入って欲しくない
『はぁ』
1つの息を吐き、これからどうしようかと再び考える
「苦戦......しているようですね。零(ゼロ)でも、苦戦を強いられる時があるのですね」
亜紀へと視線を向けた
今のあたしはそう見えるのだろう
『あたしが、苦戦か......。ククッ、アハハ!!面白い』
あたしは目付きを変え、パソコンを前に頭を働かせる