零度の華 Ⅱ
「ガラクタ?処分?頭、おかしいんじゃないの?」
怯えている割にはハッキリと物言う沙也加
あたしにしてみれば、お前達の方が頭がおかしいと思うがな
裏の人間が、犯罪を犯した人間が表の世界で幸せを願い、普通に生きようとすることがよっぽど理解できない
弱者が堂々と生きれるわけがないのに
『何とでも言えばいい』
どう思われようが気にしない
沙也加の生き方があるのであれば、あたしの生き方だってある
裏の世界で生き、自分のやりたいように、自由に生きる
それが、あたしの生き方だ
どちらも口だけしか動かない
話しに区切りがついて、沙也加が動きを見せようとしたその時、奥から赤ん坊の声が響いてきた
声に驚きと焦りを見せる沙也加は、思い切り後ろを振り返る
目の前に敵がいるのに、振り返るなんて馬鹿か
そういうことは上級者のすることだ
あたしはスッとを短刀を鞘から抜き、足音を立てずに素早く沙也加に近寄る
あたしに気付いた沙也加と目が合う
もう、遅い
「ゔっ......」
腹部を刺し、ゆっくりと抜く
急所ではないから、すぐには死ぬことはない