最初で最後の恋だから。ーセンセイー
図書館には色々な本がある。
探すとレシピ本のコーナーがあった。
お菓子作りだけじゃなくて、料理本もたくさんあった。
包丁の基礎から教えてくれるものから時短レシピ本まで幅広い。
(こんなにたくさんあったんだ)
その内の一つを手に取る。
ページをめくりながら自分の過去のクリスマスを思い出してみる。
(よく考えたらクリスマスって祝ったことがない)
仕事で忙しかった母にクリスマスを言い出せなかった事を思い出した。
(自分で買った小さなクリスマスツリーを勉強机に飾っていたっけ)
本に目を移すと綺麗なお菓子が並んでいるけれど残念ながら自分で作れそうにはない。
簡単なものを探すとシンプルな焼き菓子になってしまう。
スノーボール。
シュトレン。
フロランタン。
(見た目より味だよね)
「ゆずちゃんっ!!」
急に後ろから声を掛けられてびっくりした。
「紗智。
ここ図書館だから大きな声出しちゃダメ。」
「はあい。
レシピ、いいの見つかった??」
「自分で作れるものってなるとあんまりクリスマスらしくないっていうか。」
「あのね、コレ。」
紗智の手にはプリントアウトされた紙が握られている。
「フォーチュンクッキーっていうんだ。
ラングドシャクッキーを半分に折ってねその中にメッセージ入れるの。
すごく簡単だし、今のゆずちゃんにはぴったりだって思って。」
「メッセージって。
そんなたくさん書くことないよ。」
「そこがポイント!!」
紗智が人差し指を突き出す。
「メッセージは一つだけね、ゆずちゃんが伊藤に今伝えたい事書くの。
メッセージが入ったクッキーが当たり。
ドキドキだよねっ!!」
はい、と渡されたレシピを見てみる。
材料も揃えられそうだし、自分一人でなんとか作れそうだった。
「これにしてみる。」
「頑張ってね、ゆずちゃん。」
(メッセージか)
今、先生に伝えたい言葉って何だろう。
今、先生に伝えられる言葉って何だろう。
探すとレシピ本のコーナーがあった。
お菓子作りだけじゃなくて、料理本もたくさんあった。
包丁の基礎から教えてくれるものから時短レシピ本まで幅広い。
(こんなにたくさんあったんだ)
その内の一つを手に取る。
ページをめくりながら自分の過去のクリスマスを思い出してみる。
(よく考えたらクリスマスって祝ったことがない)
仕事で忙しかった母にクリスマスを言い出せなかった事を思い出した。
(自分で買った小さなクリスマスツリーを勉強机に飾っていたっけ)
本に目を移すと綺麗なお菓子が並んでいるけれど残念ながら自分で作れそうにはない。
簡単なものを探すとシンプルな焼き菓子になってしまう。
スノーボール。
シュトレン。
フロランタン。
(見た目より味だよね)
「ゆずちゃんっ!!」
急に後ろから声を掛けられてびっくりした。
「紗智。
ここ図書館だから大きな声出しちゃダメ。」
「はあい。
レシピ、いいの見つかった??」
「自分で作れるものってなるとあんまりクリスマスらしくないっていうか。」
「あのね、コレ。」
紗智の手にはプリントアウトされた紙が握られている。
「フォーチュンクッキーっていうんだ。
ラングドシャクッキーを半分に折ってねその中にメッセージ入れるの。
すごく簡単だし、今のゆずちゃんにはぴったりだって思って。」
「メッセージって。
そんなたくさん書くことないよ。」
「そこがポイント!!」
紗智が人差し指を突き出す。
「メッセージは一つだけね、ゆずちゃんが伊藤に今伝えたい事書くの。
メッセージが入ったクッキーが当たり。
ドキドキだよねっ!!」
はい、と渡されたレシピを見てみる。
材料も揃えられそうだし、自分一人でなんとか作れそうだった。
「これにしてみる。」
「頑張ってね、ゆずちゃん。」
(メッセージか)
今、先生に伝えたい言葉って何だろう。
今、先生に伝えられる言葉って何だろう。