最初で最後の恋だから。ーセンセイー
マフラーを編む事に没頭していると窓の外には月と星が並んで輝いている。

(星・・・)

一つ、気になっていることがあった。

先生の机に置かれていた星形の灰皿。

貰いものだと先生は言っていたけれど女性からのプレゼントなのは明らかだ。

先生は30歳だし彼女がいても不思議じゃない。

考え始めると妄想は膨らみ、私に影を落とした。

結局、眠れたのは朝方近くなってからだった。



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