午前0時のシンデレラ

「メガネ、返してください…」

はずしたメガネに手を伸ばす彼女に、

「もう少し、このままでいろよ…」

と、目蓋にキスをした。

「……社長…あ、一条さん……こんなのって、なんだか不思議で……」

戸惑うように見つめるのに、

「……俺だって、不思議だ。……でも、君と一緒にいたいんだよ」

「どうしてそんなに……私なんて前にパーティーで会った前の彼女さんと比べたら、全然……」

「……何度も言ってるだろ? 君がいいって」

抱き寄せて、

「……こんな時間が、ずっと続いてほしいくらいだ……」

彼女の首筋に顔をうずめた。


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