午前0時のシンデレラ

公園内で売っていたサンドイッチを買って、芝生の上で食べる。

「…はい、どうぞ…」

口元に差し出されたサンドイッチに、口を開けると、

「えっと…」

一瞬ためらって、だけど口の中へ入れてくれた。

「うん、おいしい…」

その指先を舌で舐めると、

「……恥ずかしいですから」

と、彼女は手を引っ込めた。

「……嬉しいよ。君とこんな時間が過ごせて」

手を伸ばして、髪を撫でた。

微かに陽射しにあったまった彼女の髪に、指を滑らせる。

「幸せだな…」

髪を一房掬い取って、唇を寄せた。


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