午前0時のシンデレラ

「俺も……」

言葉が漏れて、

「寂しかったからな……」

ふと口にすると、「ごめんなさい…」と、彼女に返された。

「……謝るなよ」

「……でも、」

と、一旦言葉を切って、

「……私が何度も逃げてしまったのは、本当のことだから。……初めて会った時は、あなたのことを強引で恐いとも思っていたし、女性との関係も派手そうにも感じたから、私とは合わないだろうなって……」

そう話して、「だけど……」と、真っ直ぐにもまた俺を見ると、

「……逃げてしまう私を、追いかけてくれたあなたは、なんだかとても純粋で優しくて……その気持ちが伝わってくるようで……」

言って、

「……気がついたら、好きになっていたんです」

視線をそらすこともなく、彼女は伝えてくれた。



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