それでは始めましょう
「つっきーさ、今日みたいな日、今までも何度かあったでしょ?落ち込んでる日。いつもと同じように明るいんだけど、いつもと違う、って事が何度もあって。それに気づくようになった時、何とかしてやりたい、って思った。落ち込んでる原因から救いだしたいって。本当に心から笑わせたいってな」

思い出した。
時々、明確な理由はないのにものすごく気分が落ち込む日がある私。そんな日は必ずガンちゃんが話しかけてくれた。たわいもない話をしたあと、『つっきーはえらいえらい』と頭をぐしゃぐしゃに撫でてくれた。脈絡もなしにするものだから、『何すんだー』なんて反抗したりしていたけれど、…気づいていて励ましてくれていたんだ。

「『彼』が出来るかも、って報告された時、これでもう大丈夫、って良かった、って思ったのと、…オレじゃないヤツがつっきーを守ってくんだ、って思ったら、なんかすっげー悔しくて、なんなんだって思った」

ガンちゃんは大きく息を吐き出すと、私の目を真っ直ぐに見つめた。

「オレが、つっきーを、…透子を守って行きたいんだ。ずっとオレのそばで、オレの隣で笑ってて?」
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