晴れのち曇り ときどき溺愛
今回、創立記念パーティの前にこの会社にシステムを導入したとは聞いている。システムの内容は資料でしか知らないけど、綿密に練られたシステムは高精度で使いやすいものだった。長田さんが言っているのはお世辞でも何でもない。下坂さんの作ったシステムを使った人の率直な感想だった。
素直に下坂さんの才能と実力を羨ましく思う。でも、長田さんから何を言われても下坂さんは表情一つ変えない。それどころか、そっけないくらいだった。
「それはどうも。じゃ、後がつかえているからもう行く。今度時間を見つけて飲もうか」
「春臣が誘ってくれるなんて、今日は雨が降るかもしれない。諸住さん。今日は傘を持ってますか?」
「そんなこと言うなら行かない」
長田さんは下坂さんの反応が面白くて堪らないようで、クスクス笑っていた。
「拗ねるな。秘書にスケジュール確認してから連絡する。その時は諸住さんもよかったら一緒に飲みましょう。私も彼女を連れてきますから」
「諸住さんの予定が空いていたらな。じゃ、また。…あ。圭吾。おめでと」
「ありがとう」
素直に下坂さんの才能と実力を羨ましく思う。でも、長田さんから何を言われても下坂さんは表情一つ変えない。それどころか、そっけないくらいだった。
「それはどうも。じゃ、後がつかえているからもう行く。今度時間を見つけて飲もうか」
「春臣が誘ってくれるなんて、今日は雨が降るかもしれない。諸住さん。今日は傘を持ってますか?」
「そんなこと言うなら行かない」
長田さんは下坂さんの反応が面白くて堪らないようで、クスクス笑っていた。
「拗ねるな。秘書にスケジュール確認してから連絡する。その時は諸住さんもよかったら一緒に飲みましょう。私も彼女を連れてきますから」
「諸住さんの予定が空いていたらな。じゃ、また。…あ。圭吾。おめでと」
「ありがとう」