晴れのち曇り ときどき溺愛
「それは残念。あの店のラーメンは絶品なのに」
「あの後、合併したり、仕事は忙しくなるし、行けないままなんです」
そんな話をしながら、職場の上司と部下にある壁が下坂さんの微笑みで消えた気がした。あの日は本当に楽しくて、もう二度と会わないと思ったのに、こんなにも不思議な縁で出会ってしまった。今は上司と部下の関係だけど、私は今の関係に満足している。
「あの店は本当に美味しいんだよ。実は外回りのついでにあの後何回か行ってる」
「ズルい」
「諸住さんは井上さんのレクチャー中だったろ。落ち着いたら連れて行くよ。本当に美味しいから」
「はい、絶対ですよ。でも、井上さんに何度か食堂のうどんは奢って貰いましたよ。あれはあれで美味しかった」
「井上さんは蕎麦よりもうどんが好きだもんな。食堂のうどんは小麦が純国産だから特に美味しいのかもしれない。さ、本当にどこに行くかな。諸住さんは何か食べたいものある?」
「特には」
ドレスとタキシードの二人が行ける場所なんて限られている。会場に戻ることも出来たけど、それを二人ともが望まなかった。四葉さんにもしかしたらもう一度会うかもしれないと思うと、食欲さえも無くなってしまう。でも、無視できない存在なのだとは疎い私でも分かった。
「このホテルの上にバーがある。そこで何か食べるってことでいい?どこか移動するにしても諸住さんの格好じゃ目立ちすぎる」
「あの後、合併したり、仕事は忙しくなるし、行けないままなんです」
そんな話をしながら、職場の上司と部下にある壁が下坂さんの微笑みで消えた気がした。あの日は本当に楽しくて、もう二度と会わないと思ったのに、こんなにも不思議な縁で出会ってしまった。今は上司と部下の関係だけど、私は今の関係に満足している。
「あの店は本当に美味しいんだよ。実は外回りのついでにあの後何回か行ってる」
「ズルい」
「諸住さんは井上さんのレクチャー中だったろ。落ち着いたら連れて行くよ。本当に美味しいから」
「はい、絶対ですよ。でも、井上さんに何度か食堂のうどんは奢って貰いましたよ。あれはあれで美味しかった」
「井上さんは蕎麦よりもうどんが好きだもんな。食堂のうどんは小麦が純国産だから特に美味しいのかもしれない。さ、本当にどこに行くかな。諸住さんは何か食べたいものある?」
「特には」
ドレスとタキシードの二人が行ける場所なんて限られている。会場に戻ることも出来たけど、それを二人ともが望まなかった。四葉さんにもしかしたらもう一度会うかもしれないと思うと、食欲さえも無くなってしまう。でも、無視できない存在なのだとは疎い私でも分かった。
「このホテルの上にバーがある。そこで何か食べるってことでいい?どこか移動するにしても諸住さんの格好じゃ目立ちすぎる」