晴れのち曇り ときどき溺愛
こんな風にマンションの前まで来るなんてどんなに急ぎのことだったのだろうか。今日の仕事を思い返してみてもそう急ぐ内容は思いつかなかった。
下坂さんはいつもよりも少し顔が強張りを見せていて、何かあったということだけは分かる。そうでないとこんな時間に私のマンションの前まで来たりはしない。
明日の朝、営業室で話せばいいだけのこと…。
「急ぎの用事ですか?」
「見城にはもう連絡したが、今回の新規プロジェクトをしばらく見城と諸住さんの二人に任せて、俺は一時期抜けようと思う。今日、ここまで来たのはその件だ。明日からしばらく海外に行くことになった。一緒にプロジェクトを行っているものとして、きちんと話しておきたかった」
新規プロジェクトは私も席は置いているものの、実際は下坂さんと見城さんでスケジュールから制作まで殆どが行われている。私は資料集めが終わり、今はやっと少しずつ始めたくらいだった。甘えるつもりはない。でも、本音でいうと『どうしよう』という気持ちが浮かぶ。
「長くなりそうなんですか?海外に行く理由は個人的なことですか?」
プライベートなことを言う必要はない。それを分かっていて私は聞いた。
下坂さんはいつもよりも少し顔が強張りを見せていて、何かあったということだけは分かる。そうでないとこんな時間に私のマンションの前まで来たりはしない。
明日の朝、営業室で話せばいいだけのこと…。
「急ぎの用事ですか?」
「見城にはもう連絡したが、今回の新規プロジェクトをしばらく見城と諸住さんの二人に任せて、俺は一時期抜けようと思う。今日、ここまで来たのはその件だ。明日からしばらく海外に行くことになった。一緒にプロジェクトを行っているものとして、きちんと話しておきたかった」
新規プロジェクトは私も席は置いているものの、実際は下坂さんと見城さんでスケジュールから制作まで殆どが行われている。私は資料集めが終わり、今はやっと少しずつ始めたくらいだった。甘えるつもりはない。でも、本音でいうと『どうしよう』という気持ちが浮かぶ。
「長くなりそうなんですか?海外に行く理由は個人的なことですか?」
プライベートなことを言う必要はない。それを分かっていて私は聞いた。