魅惑への助走
「ここには何も入っていませんが……」
プチプチ(梱包材)を開いて、中を開けてみたけれど。
何も見当たらない。
「もう一回、よく見てごらん」
「……?」
再度、梱包材を完全に開いてみたところ。
「え? これって……」
よく見ると、梱包材の底にちょこんと顔を出したのは。
一枚の絆創膏(ばんそうこう)。
「何かの間違いでしょうか」
「いや、それが明美ちゃんの忘れ物」
「えっ!?」
絆創膏!?
「だって葛城さん、服の下に付ける物だって言ったじゃないですか」
だから当然、下着のどれかだと。
「絆創膏は肌にぺたっと貼るものだし、服の下という表現も、あながち嘘じゃないけど」
「そんな……」
私は仕事柄、コピー用紙や台本を扱うことが多い。
ただその際に、紙で指先などをスパッと切ってしまうことが多く。
流血沙汰防止のために、常にバッグやお財布の中に絆創膏を常備していた。
その中の一枚が、慌ててホテルを飛び出す際に落としてきたのだと推測されるけれど……。
プチプチ(梱包材)を開いて、中を開けてみたけれど。
何も見当たらない。
「もう一回、よく見てごらん」
「……?」
再度、梱包材を完全に開いてみたところ。
「え? これって……」
よく見ると、梱包材の底にちょこんと顔を出したのは。
一枚の絆創膏(ばんそうこう)。
「何かの間違いでしょうか」
「いや、それが明美ちゃんの忘れ物」
「えっ!?」
絆創膏!?
「だって葛城さん、服の下に付ける物だって言ったじゃないですか」
だから当然、下着のどれかだと。
「絆創膏は肌にぺたっと貼るものだし、服の下という表現も、あながち嘘じゃないけど」
「そんな……」
私は仕事柄、コピー用紙や台本を扱うことが多い。
ただその際に、紙で指先などをスパッと切ってしまうことが多く。
流血沙汰防止のために、常にバッグやお財布の中に絆創膏を常備していた。
その中の一枚が、慌ててホテルを飛び出す際に落としてきたのだと推測されるけれど……。