魅惑への助走
「そんなに刺激が欲しい?」
背後から抱きつき、耳元で囁き、その指を私の胸元まで伸ばす。
しかし私が硬直したまま、反応がないのを察して動きを止めた。
「……どうかした?」
「……」
私が無言の間も、パソコンの画面では動画が再生され続けている。
佐藤剣身が挑発的な目つきで、りらさんに絡み付いている。
「SWEET LOVEのサイト?」
葛城さんはその動画が、SWEET LOVE新作の試聴版だと気付いた。
「……佐藤剣身、だっけ? 今SWEET LOVEがイチオシで売り出していて、マスコミへの露出を本格化させている、初の専属男優」
「この人、」
「ん?」
「私の、昔の男」
混乱していた私は、パソコンの画面の中で官能的な場面を演じているAV男優が、かつて葛城さんと二股を掛けていた元カレその人であることを告げた。
「え……。司法試験の勉強も疎かに、明美のヒモになりかけていた元カレが……この佐藤剣身?」
私は何度も頷いた。
背後から抱きつき、耳元で囁き、その指を私の胸元まで伸ばす。
しかし私が硬直したまま、反応がないのを察して動きを止めた。
「……どうかした?」
「……」
私が無言の間も、パソコンの画面では動画が再生され続けている。
佐藤剣身が挑発的な目つきで、りらさんに絡み付いている。
「SWEET LOVEのサイト?」
葛城さんはその動画が、SWEET LOVE新作の試聴版だと気付いた。
「……佐藤剣身、だっけ? 今SWEET LOVEがイチオシで売り出していて、マスコミへの露出を本格化させている、初の専属男優」
「この人、」
「ん?」
「私の、昔の男」
混乱していた私は、パソコンの画面の中で官能的な場面を演じているAV男優が、かつて葛城さんと二股を掛けていた元カレその人であることを告げた。
「え……。司法試験の勉強も疎かに、明美のヒモになりかけていた元カレが……この佐藤剣身?」
私は何度も頷いた。