ドキッ!? 気になる彼と禁断×××生活!【強制完結】
「で、でも、なんで、丈斗くんが、こんな所におらっしゃられられるの?」
まだ、沈黙を楽しめるような関係にはなっていないので、私は、頑張って会話を探した。
「ふふ。 箱崎さん、敬語が崩壊してるよ? もしかして、国語苦手?」
丈斗くんの、ドストライクな微笑みに、私の日本語は加速度的に崩壊していく。
「は、はい! こ、国語は、不得手な教科でございますであります」
「そもそも、同じ学年だよね? 敬語いらないよね」
「え、あ、うぅ。」
「あ、そうだ。 まだまだ濡れてるけど、寒くない?」
丈斗くんは心配してくれるけど、先程から、私の心臓はエイトビートで、少しのぼせたような心地だ。
さらに、体が冷えていないかの確認で、肩を触られてしまった。
触れられた部分が、もう異常に熱い。
熱いどころじゃない、痛い。
あれ、これ? 丈斗くんの手じゃなくて、ムカデに噛まれたんじゃね? って、疑えてしまうくらい。
「あ、ありがとう。 もう大丈夫」
というか、逆にこれ以上は、大丈夫じゃなくなる。
「でも、もう遅いから、帰ろ? 送ってくよ」
「ーーーーあ。」