ドキッ!? 気になる彼と禁断×××生活!【強制完結】
丈斗くんは続ける。
遠いどこかを見つめたまま。
まるで、誰かに言い聞かすように。
「ウサギの目」
よく分からない単語だ。
「今の箱崎さんは、ウサギの目なんだ。 そんな人を一人にさせちゃダメなんだ」
ぴと、と肩が触れ合う。
そこからじわじわと、丈斗くんの温もりが、私の中に、つたってくる。
ゆっくりと、紅茶にいれたミルクみたいに、私に混ざっていく。
もう、私は、拒めなかった。
よく分からないが、素直に受け入れたいと思っていた。
「丈斗くんって、優しいね」
言って、私は、少し笑えた。
「・・・誰でもって、わけじゃないよ」
言って、彼は、少し照れた。
私は、もっと照れた。