同居人は国民的アイドル
「さっきも言ったじゃん。変じゃないって」
私の勢いに廉くんが若干引いてるけど…………そんなの気にしてられない。
良いって言ってくれた…………
廉くんのために切った髪型を、廉くんに褒めてもらえたよ。
美容師さんや由奈に褒めてもらったけど、まだ不安が拭いきれてなかった。
だけど、廉くん本人に良いって言ってもらえて…………
「…………よかった」
腕を掴んだままの廉くんを見上げて、思わず笑いかける。
廉くんの頬がなぜか少し赤く染まった気がした。
「………うん」
廉くんがそっと私から離れる。
そして。
「可愛いと思う、俺は」