同居人は国民的アイドル
「ふーん。まあ特に何もないならいいけど」
翔はそう言うと、かったるそうにしながら歩いていった。
翔の言葉を聞いた亮太が驚いたように俺を見る。
「お前、そんな疲れてたんだ。
俺全く気づかなかったわ」
だろうな。
心の中でそうツッコんで、俺は翔の言葉を思い返した。
────なんか今日の廉めっちゃ疲れてるっぽい
そんな傍から見てもわかるほど疲れてるんかな俺。
同居がいつまで続くかわかんないけど、これからすっげーストレス溜まりそう。
くだらないことでまた言い合いしてる4人の横で、俺はまた小さくため息をついたのだった。