海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
自分でも分かってたけど、鏡に映る私の表情は生気を失っていた。
けれど、そんな事はどうでも良くて、早く楽になりたくて仕方がない。
「ごちそうさま。」
夕飯を半分位残して、私は食卓を離れた。
「もう食べないの?」
「うん、もういい。」
そう言って、リビングのソファに座ると、
「最近、随分残すね。」
母は心配そうな表情で私を見た。
「うん、でも大丈夫なの。」
私は母には視線を向けず、新聞に手を伸ばしながら答えた。
「具合でも悪いんじゃない?」
どう見ても今の私は健康そうには見えないだろう。
青白く、頬が少しこけた。
目の下のくまもひどい。
「そんな事ないよ。ダイエット中なの。」
母に心配に答える度に、私の胸は締め付けられた。
本当は、自分でもどうする事も出来なかったんだ。
母は“大丈夫”と一点張りの私に眉をひそめて、
「あまり無理なダイエットはだめだよ。」
そう言うと、軽く溜め息をついた。
私は持っていた新聞をテーブルに置き、
「分かった。でも大丈夫だから。私、上にいるね。」
そう言って、2階にある自分の部屋に向かった。
部屋に入り、電気をつけてベッドに横になる。
片手を額にのせて眩しく照らす光を遮りながら、ぼんやりと天井を見上げた。
ここ数日の間、私は母と同じような会話ばかりを繰り返していた。
『何かあったのかもしれない。』
母はそう思っているらしかった。
でも、一体何があったのかは分からなかっただろうし、
私も何も言わない。
“大丈夫”
私の口からこの言葉しか出てこない事に、若干苛立ちを感じているのかもしれない。
けれど、そんな事はどうでも良くて、早く楽になりたくて仕方がない。
「ごちそうさま。」
夕飯を半分位残して、私は食卓を離れた。
「もう食べないの?」
「うん、もういい。」
そう言って、リビングのソファに座ると、
「最近、随分残すね。」
母は心配そうな表情で私を見た。
「うん、でも大丈夫なの。」
私は母には視線を向けず、新聞に手を伸ばしながら答えた。
「具合でも悪いんじゃない?」
どう見ても今の私は健康そうには見えないだろう。
青白く、頬が少しこけた。
目の下のくまもひどい。
「そんな事ないよ。ダイエット中なの。」
母に心配に答える度に、私の胸は締め付けられた。
本当は、自分でもどうする事も出来なかったんだ。
母は“大丈夫”と一点張りの私に眉をひそめて、
「あまり無理なダイエットはだめだよ。」
そう言うと、軽く溜め息をついた。
私は持っていた新聞をテーブルに置き、
「分かった。でも大丈夫だから。私、上にいるね。」
そう言って、2階にある自分の部屋に向かった。
部屋に入り、電気をつけてベッドに横になる。
片手を額にのせて眩しく照らす光を遮りながら、ぼんやりと天井を見上げた。
ここ数日の間、私は母と同じような会話ばかりを繰り返していた。
『何かあったのかもしれない。』
母はそう思っているらしかった。
でも、一体何があったのかは分からなかっただろうし、
私も何も言わない。
“大丈夫”
私の口からこの言葉しか出てこない事に、若干苛立ちを感じているのかもしれない。