To be alive again
…絶対なんか…企んでる。
そう察しはついた。
でも、だからといって対策法があるわけでもない。
基本的に翠は彼に勝てない。
どう頑張っても勝てないようになっているらしい。
男と女だから力でなんてそもそも勝てないし。
喧嘩はまだしたことがないけど、多分口喧嘩をしても彼に論破される。
彼のほうがずっと頭が良いから。
昔の事が絡むと彼は凄く優しいけど、きっと今何かで喧嘩して泣いても、きっと動じない。
挙句、1人暮らし暦の長い彼のほうが家事全般まで出来て、料理の腕すら全く敵わない。
勝てそうなことといったら、パソコンでの文書入力とかそんなのしか思いつかないけど、そこで勝っても全く嬉しくない。
仕方ないので、真っ向勝負に出てみることにした。
「このお店、なんなんですか?」
「何って、至って普通の小料理屋だぞ」
聞きたいのはそういうことじゃないの!と口を尖らせる。
「そうじゃなくて。先生のなんなんですか?」
翠の問いに彼は、どこか面白がるような笑みを浮かべて答えた。
「なんだろうな」
酷い…全然答える気が無い、この人。