To be alive again

「まぁ、そうだな。バイトみたいなもんだ」

「それで料理上手なんだね」

「年季が違うって言ったろ?」

てっきり一人暮らしの年数の話かと思ってたので、料理に関して思いっきり感じていた引け目が一気に薄れた。

彼の作ってくれるご飯は、正直お母さんのご飯より美味しい気がしていたけど、こういうお店でバイトしてたなら凄く納得。

そりゃ、魚も余裕でさばけるわけよね…。

野菜の皮むきとか早いし、和食全般に強いわけだ。

でも、そっか。ここでバイトしてたんだ。

小料理屋でバイトしてて、慣れてるならちゃんと出汁をとったりするのも納得。

学生の頃の彼とか全然想像つかないけど、今まで話題にも出なかった場所に連れてきてもらえたのは嬉しい。

昨夜、あんな事言ったから連れてきてくれたのかな?

そのうちって言っていたけど、それをちゃんとすぐに実行してくれたのが凄く嬉しい。

彼はパッと見優しくは無いけど、でもちゃんと優しいよね。
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