To be alive again

こんなにするなら、会えば良いのに。

自分でもそう思ったけれど、面と向かって会う勇気は…なかった。

2年前に付き合った乱暴な男の記憶は、今でも男の人が怖いと思わせるほどの傷を翠に残している。

そして、悪夢に出てくるその男は、彼も同じ男だと、男は誰もが同じように…力で女を支配すると言うように、彼と過ごした物理実験準備室で翠を嘲笑った。

壁を背に冷たい廊下に座り込んで、翠はぽろぽろと零れ落ちてくる涙を制服の下に着ていたセーターの袖で拭う。


やっぱり…好き。


もう、1年以上も話をしていない。

それなのに、声を聞くだけでこんなに苦しいなんて。

声だけなのにこんなに好きだと実感するなんて。

彼を好きだと思う一方で、瞳を伏せると嫌な男が嗤う声が聞こえる気がした。



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