To be alive again
「今日…帰らなきゃ駄目?」
今日は、日曜日だった。
金曜日の夜に仕事を終えて彼の家に来て、ずっと帰らずに真一郎の家で過ごしていた。
ずっと帰るのが嫌だと思っていたから、高校の頃の事なんて思い出したんだ…。
「今日は送ってく」
その返事に唇を噛んだ。
今日は、朝からずっと雨が降ったり止んだりしていた。
「雨…降ってるから帰りたくない」
こんな状態で帰ったら、絶対嫌な夢をみる。
雨の日はやっぱり、酷く不安な気持ちになって、苦手なままだった。
「真一郎さんと一緒に居たい、お願い」
服の裾を掴んで見上げると彼の表情に迷いが見える。
「ねぇ…お願い。帰りたくない」
ダメ押しするように哀願して、真一郎の胸にしがみついた。
はぁ…とため息が聞こえる。
「…そんなに言われたら…帰せなくなるだろ…」
抱きしめてくれる真一郎の腕の力強さに安堵の吐息を漏らして、翠は目を伏せた。
この腕に抱かれてたら、怖い夢なんて大丈夫。
怖くない。