To be alive again
「なに?」
「寝るまで何かお話しして?」
ほら、やっぱり可愛い。
駄目?と上目遣いで言う翠が見えるよう。
「別にいいけど」
「やった」
嬉しそうな声を聞きながら、ベッドに座って翠と話し始める。
会って話すほうが好きだけど、たまには電話も良いかな。
どんな表情をしてるかとか、考えるのも楽しい。
付き合い始めの頃は泣いてばかりで、高校生の頃と比べて全体的に表情の乏しかった翠だけど、だいぶいろんな表情を見せてくれるようになってきていた。
「なぁ、寝るまでって…ホントに眠るまで?」
他愛のない話を続けていて、寝る気配のない翠に問いかける。
「…駄目?」
「…いや駄目っつーか…話すことそんなにないから」
「なんでも、いいんだけど。
雨の音、聴いて寝るのいやなんだもん」
何でもといわれても。
一方的に話し続けることが出来そうなことなんて、授業しか思い浮かばなかった。