To be alive again

「先生の声聞きたいだけだから、先生の好きなこととかで良いの」

「じゃぁ、授業するぞ?」

「うん」

電話の向こうで翠が笑って頷いた。

本当に何でも良いんだな、とこっちも笑いたくなる。

何の話にしようか。

翠に少しでも興味のありそうな…と思って思い直す。

寝物語なんだから、わけわかんない話のほうが良いかもしれない。

「まず、中学の理科のおさらいからな」

「えー」

「お前、慣性の法則とか相対速度とか覚えてる?」

「…何それ」

「やっぱ必要じゃねーか」

一応高校物理程度の話するんだから、中学で習ってる範囲は判っててもらわないと困る。

そう思ってしまうのは教師の性か。
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