To be alive again
「スカート、珍しいな」
「うん、下にショーパン履いた」
「相変わらず色気ねーな」
翠の答えに彼が苦笑いするけど、翠的には必須装備だった。
スカートに気づいてくれたの嬉しかったのに、と少し拗ねた翠の頭を大きな手が撫でる。
「まぁ、別に…他の男に色気出さなくて良いけど」
付け足されたその言葉がくすぐったかった。
「ねぇ、先生。今日帰らなきゃだめー?」
「帰れ」
高校生の頃と変わらないつれない口調にぷぅっと頬を膨らませた。
運転中だから仕方ないけど、こっちを見もしないで言う声音はちょっとキツめ。
なんか今日冷たくない?なんか、昔みたいっていうか…
付き合ってからは、優しかったのに。
「先生…怒ってる?」
週末はずっと一緒に居た上に、昨夜は翠が眠るまで付きあわせてしまった。
「いや?怒ってるわけじゃないよ。
お前、実家なんだから泊まるの当たり前にするなよ。
言わなくたって親が心配してんの判るだろ?」
「…はぁい」