To be alive again
それは…彼の言うとおりで、昨日帰ったときにさらっと母親にも言われていた。
「泊めたくないわけじゃないから。
引っ越したらお前の親にもちゃんとあいさつするからさ」
ちゃんとあいさつって…と車を運転している彼をちらっと見る。
相変わらず、大したことなさそうに涼しい顔で言いますけれど、それって…結婚の…あいさつですよね?と翠のほうが緊張してしまう。
「じゃぁ先生、今日も寝るまでお話して?」
「雨降ってねーだろーが」
「駄目?」
折角なら毎晩夢に出てきて欲しいって言ったら贅沢かな?
「駄目っつうかさ…それ毎晩つき合わされんの?俺」
「だってぇー…昨夜夢に出てきてくれたから今夜も出てきてくれないかなって」
ぷはっと運転席の彼が噴き出す。
「夢って…小学生かよ」
そんな事を言われるから翠だって膨れてしまう。