To be alive again

「昨夜、言ってたから」

「…そ、そんな事・・・言った?」

ますます気まずそうに翠は視線を泳がせる。

「いつ聴いたんだ?」

「…ええと…」

「むしろ、どうやって聴いてたんだ?」

「…」

「怒らないから言ってみな?」

「…地学室の…外の廊下で…」

…マジか。

マジで授業聞いてたのか、と絶句した。

準備室で化学や数学教えてたのを授業って言ってるのかと思ったりしていたのに。

翠が頑なに真一郎を見ないことに、これは本当にマジだ、と確信する。

「いつ?自分の授業は?」

「…3年生の三学期、自由登校だったでしょ?」

「何やってんだよ。
勉強しろよ、受験生」

「ちゃんと前期で受かったもん!
たまたま、学校行った時通りかかったら聞こえたんだもん!
先生の声…聞けると思ってなかったから…それから時々…授業中にこっそり」

時々?とまた聞き咎める。
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