その王子様、結婚してるってよ!
サンキューと言った羽山くんは、空いてる椅子に座りコンビニの袋からおにぎりを出して食べ始める。
3人での昼食が始まってすぐ、山崎先輩もコンビニから戻ってきた。
山崎先輩はサンドイッチ。
田川先輩の彼女の話を聞きながら食べていると、急に廊下が騒がしくなった。
「お昼時にすいません、どなたかいますか?」
聞こえてきた声は、いつも聞いてる愛しい声。
「はい、います。」
と答え、休憩スペースからでてみると、庶務課の入り口から顔を見せる王子様がいた。
王子様の後ろには、数名の女子。
プンプンと香水の匂いを振りまきながら笑ってる。
「あっ、花咲さんすいません。
営業1課の書類をお願いしたいのですが。
山崎さんいらっしゃいますか?」
王子様が私の苗字を呼んだとたん、女子達の目がきついものに変わる。
それがわかったのか、王子様はすかさず山崎先輩を指名。
まぁ、私も1課の仕事は難しいから山崎先輩に依頼した方がいいと思ってはいる。
だけど、あからさまに引きつった表情をするのはやめなさい、女子達よ。
山崎先輩、私の後ろにいるけども。