難攻不落な彼に口説かれたら
私は笑って誤魔化す。

彼と高校の同級生だったとは言えない。

小野寺君は「そうですか」と呟くように言って、それ以上突っ込んではこなかった。

「みんな、集まってくれ。新しくうちのメンバに加わった室長補佐の片岡を紹介する」

古賀さんがパンパンと手を叩いて、みんなの注意を引く。

彼のデスクの周りにみんな集合して、片岡君の紹介が始まった。

「アメリカ支社から来ました片岡仁です。よろしくお願いします」

片岡君はそう自己紹介すると、微かに頰を緩めた。

経営企画室の面々も簡単に自己紹介していく。

自分の順番が近づくにつれ、心臓の鼓動が早くなった。

今度は私の番!

「古賀さんのアシスタントと事務を担当している中村雪乃です。どうぞよろしくお願いします」
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