難攻不落な彼に口説かれたら
セクシーな声でそう言うと、仁は私の下着を取り去り、私の身体に舌を這わせる。

彼は自分の浴衣を脱ぎ捨てると、私を翻弄しながら身体を重ねてきた。

仁の首に手を回して抱き寄せると、彼は情熱的なキスをして「愛してる」と私の耳元で囁く。

私も同じ気持ちだと言いたくなって、仁に伝えた。

「私も愛してる」

彼と初めて迎えた新年は、とても素敵なものだった。



「あっ、これ大晦日に飲んだ生酒!」

私は、青い瓶に入った生酒を手に取った。

今日は、東京に戻る日。

フロントでチェックアウトを済ませた私達は、旅館内にある土産物屋でお土産を物色中。

「味気にいった?」

仁がニヤニヤしながら聞いてくる。
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