難攻不落な彼に口説かれたら
きっとお酒の味のことじゃなくて、キスのことを言いたいのだ。
何となくお酒の風味はわかった気がするけど、好きと言えるほど味わって飲んではいない。
「あれだけじゃわからないよ」
少し仁を睨みながらそう答えれば、「でも、酔わなかったでしょ?」と言って彼は笑った。
「雪乃はお酒飲むとすぐ酔うけど、お父さんはお酒飲めるの?」
「父はお酒好きだし、強いよ。ワインも飲むけど、日本酒やビールが好き」
「へえ、そうなんだ」
そんな話をしながらお土産を選ぶと、再び車に乗って東京へ。
旅館に三泊したけど、その間初詣に行ったり、近くの観光地巡りをして楽しい時を過ごせた。
仁の運転が上手くて、山梨辺りまでは起きていたのだけど、その後は眠っていたらしい。
仁の「雪乃、着いたよ」って声が聞こえて目を開ければ、そこはよく知った場所だった。
何となくお酒の風味はわかった気がするけど、好きと言えるほど味わって飲んではいない。
「あれだけじゃわからないよ」
少し仁を睨みながらそう答えれば、「でも、酔わなかったでしょ?」と言って彼は笑った。
「雪乃はお酒飲むとすぐ酔うけど、お父さんはお酒飲めるの?」
「父はお酒好きだし、強いよ。ワインも飲むけど、日本酒やビールが好き」
「へえ、そうなんだ」
そんな話をしながらお土産を選ぶと、再び車に乗って東京へ。
旅館に三泊したけど、その間初詣に行ったり、近くの観光地巡りをして楽しい時を過ごせた。
仁の運転が上手くて、山梨辺りまでは起きていたのだけど、その後は眠っていたらしい。
仁の「雪乃、着いたよ」って声が聞こえて目を開ければ、そこはよく知った場所だった。