うつりというもの
動いていないのに、視線が左にズレていった。


「え?」


ケータイからの赤井の声が右の方に遠くなっていった。

そして、いきなり横向きになり、ゆっくりと視界が回転した。

それが軽い衝撃の後止まって、目の前に、見覚えのある薄いピンクのパジャマを着た足が見えた。

その後ろに着物姿の女の子がいた。

視界が暗くなって、全ての音も遠のいていく中、何かが倒れる音が微かに聞こえた。

そして、視界も完全に暗転した。
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