Dance in the rain
カチャっ
その時、また裏口のドアが開いて。
「お、いたいた」って、今度はマスターの顔がのぞいた。
「すすすみませんっ! 純さん、あたしの手当してくれててっ! すぐに戻ります!」
謝るあたしを「あぁ大丈夫大丈夫」って制して。
マスターは純さんを見る。
「それよりさ、今、小早川が店に来てるんだけど」
「え、潤子さんが?」
ジュンコさん?
それって昨夜の、あの人?
もしかして、マスターたちも彼女を知ってるの?
「それがさ、花梨ちゃんに話があるって言うんだよな」
そう言って言葉を切ったマスター、そして純さん。
2人の視線は、まるでタイミングを計ったかのように、同時にあたしを振り向いた。
え……あたし?