Dance in the rain
「何してんだよ、エロジジイ」
怒りを込めた低い声がして。
男の体が、あたしから離れた。
そのままドカッ! って派手な音がして。
「うわぁっ!」
男が派手にアスファルトに転がった。
「てめっ何するんだよっ!」
「翔也……?」
肩を上下させて乱れた息を吐きながら。翔也があたしの前に立っていた。
なんで? 追いかけて、きたの?
「くそっ喧嘩売ってんのかっ!?」
男が翔也にとびかかって、そのままこぶしを振るった。
ガッ……
「きゃああっ!」
血が、飛び散って。翔也の体がよろめく。
あたしは翔也のシャツを掴んだ。
「翔也っ!」
でも、ぐいって、あたしの体を引き離した翔也は。
再び男につかみかかって、その襟をしめつけながら壁に叩き付けた。
「翔也! もうやめてっ!」
「んのやろっ……なめんなよガキがっ!!
男は翔也の足を払い、倒れた彼の上へ、馬乗りになってこぶしを振り上げて——