Dance in the rain
アパートに駆け込んだあたしたちは、そのままぐたぁって、並んでリビングのソファに倒れ込んだ。
ゼイゼイ……ゼイゼイ……
お互いの呼吸だけが、しばらくこだましていて。
顔を横に向けて翔也を見ると、切れた口元から血がにじんでる。
「その傷……」
翔也の手がのろのろって口元に動き、血をぬぐう。
「ってえ……」
あたしは体を起こすと、頭をさげた。
「ごごごめんなさいっ! あたしのせいで、あの、ほんとに……」
「わかんねえ……」
「え?」
うめくように言って、翔也は両手で目を覆った。
「全然体育会系じゃねえのに……くそっ……なんでこんなことしてんだよ……」
「翔……也?」
ちらり。
手の下から、漆黒の瞳があたしを見据える。
「責任、とれよ」
「え?」