Dance in the rain

あ……!

あたしはさぁって血の気が引くのを感じた。
そそ、そうだ。
モデルにとって、顔なんて商売道具だし。
その顔にケガさせちゃったなんて……損害賠償請求とか、そういうレベルだよね。

「ご、ごめんなさいっ……あの、えっと……ちち治療費はっ……」
パニックに陥っていると、ふわ。って、大きな手が、あたしの頬に触れた。
顔をあげると、翔也の目が、あたしをまっすぐ見つめてる。

うわ、やっぱり……かっこいいな……。
視線をはずせなくなって、見惚れていると。

翔也の端正な顔が、近づいてくる。


な、何……? 

あたしは金縛りにあったみたいに動けない。


これって……まさか。


どきん……どきん。
甘い予感に、鼓動が早くなる。


まさか……翔也……?



唇が……触れ……
< 180 / 264 >

この作品をシェア

pagetop