Dance in the rain

そうなんだ。
そりゃそうよね、こんな素敵な人なら。

「彼女さん、幸せ者ですね」
なんとなくほのぼのした気分であたしが言うと。
「んーと……どうかな。そう思ってもらえたら、うれしいけどね」
白い頬をわずかに赤らめて、純さんが首を傾げる。

うわ。
純さん、照れてるよー。かわいいっ!

「ま、ふられないようにせいぜい頑張れよ。せっかくできた初カノなんだから」
「翔也、きついこと言うなよ」
まいったな、って苦笑いする純さんに、あたしは
「初……カノなんですか? 嘘でしょっ!?」
かくん、て顎を落として叫んだ。

「ほんとだよ」
純さんは笑うけど。いやいやいや、信じられない。
こんなイケメンが今まで彼女なしとか、ありえないよね?

すると、カウンターの中からマスターが身を乗り出してきた。
「告白されることは何十回とあったんだけど。片っ端からこいつが、断っちゃうんだよな」
こいつ、って指されたのは……翔也だ。
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