Dance in the rain

「モダンダンスよりさらに新しいダンスで……訳すと現代舞踊になるんだけど。要はなんでもありなの。バレエやジャズ、ヒップホップ、パントマイムやタップとか……いろんな要素を取り入れてね。日本の古武道の型を使うダンサーも見たことある」

「へえ……」

白鳥の湖やくるみ割り人形……
古典、と言われるバレエがストーリーを見せるダンスだとするなら、
コンテンポラリーは、主に1つの経験や感情を追求し、表していくダンスだ。

「表現方法は無限大。その可能性にあたしはすぐ、夢中になって……留学までした。……結局、やめちゃったけどね」


「もう、踊らないのか?」


静かに、翔也が聞く。
いつものからかうような口調じゃなくて、その眼差しには、どこか切ないような色が漂っていて。

そのせいかな。


「……踊りたいって、思える日がくればいいけど」


ぽつりと、言葉が一人でに零れ落ちていた。
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