Dance in the rain
「みけ……」
ぽとりと漏れたつぶやきに、あたしは「へ?」ってマヌケな声をあげた。
パチパチ、瞬きを繰り返す。
ミケ。
猫か。
そうですか、やっぱりそっちですか。
「はあああっ」
豪快に、だらんて脱力する。
変な汗かいちゃったじゃないか! もおっ!
のどかな寝顔を恨めしくにらんでから。
あたしは今度こそ、ヨイショ、ヨイショって、重たい体を押しのけて這い出した。
ようやく脱出に成功して、床にへにゃぁって座り込む。
真夜中に一体何やってんだか……。
ほんと落ち込むわ。
ぐったり疲れて、重力に負けそうになる体にカツ入れて立ち上がると、翔也の体に布団をかけた。
よし。もう寝よ。
よろよろとドアに向かった。