Dance in the rain
「ま、どら猫に人間の恋愛を理解しろっていう方が難しいよな」
「し、失礼なっ! あたしだって恋愛の一つや二つっ!」
「……猫ってとこは否定しないのか」
「何か言った?」
「いや、何でもない」
すると翔也はあたしの隣、ソファにどかって座って。
ふてぶてしく足を組んだ。
「じゃ、聞かせてみろよ。お前の恋愛ってやつを」
「なっ……せ、詮索禁止ルールは!? あたしばっかり教えるのってずるくない!? 自分は何も話さないくせにっ」
「おぉ、いいぜ。別に。やっぱりどら猫に人間の恋愛は……」
「ちょっ……あああっもう! わかりましたっ! 話せばいいんでしょっ! 話せばっ!」
「どうぞ」
なんでいきなりあたしのコイバナ?
えらそうに言っちゃったけど、
彼氏いない歴=年齢のあたしだよ?
恥ずかしくなっちゃうくらい、全然何もない。
こそっと翔也を伺うけど、
追及の手を緩める気はないらしく、にやにや笑ってるだけ。
うう……どうしよう。