黄金のラドゥール
執務室に戻りついた彼らは声を抑えていた。
幾日かぶりに戻ったユンハの姿があった。


コウジュンは唇に指を当て、寝室のほうを見た。

物音はしない。
出てきそうな気配は感じられない。


ガイン、ユンハに話の続きを促した。

ユンハは白亜の神殿でのことをつぶさに報告した。






、、、、

「ご苦労だった。」
コウジュンは顎に手を当てた。
青い瞳を半ば伏せ、思案する。
「神官ギムリが殺されていたとは。」

「城に戻り確認しましたが、軍の方でも報告は上がっていませんでした。」

「ギムリの部屋に証拠もない、、

ギムリを殺して、皇太子は次の神官はどうするつもりでしょうか?」

「そうだな、既に別の者に接触しているかも知れん。
その辺りも聞き取るため、ミムリに会うのはいい機会だろう。急ぎ面会の段取りを。」
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