嘘つきな恋人
隣の駅で、電車を降り、私の1LDKのマンションに着く。

「部屋に誰もいないって確認してから、帰る。」と言うので、

「大丈夫ですよ。合鍵を取り上げたから」

「鍵のコピーを作ってるかもしれないじゃないか」

「そんな、気の利いた男じゃないって…」

と言いながら、マンションの入り口のオートロックを開け、
並んでエレベーターを待つ。


あれ?
私はこのオトコを信用しすぎてないかな?とちょっと不安になる。


「大丈夫。リンの嫌がることはしない。」と私の瞳を覗く。

「なんで、私の思ったことがわかるんですか?」

「リンの顔をずっと見てるから?かな。
すぐに顔にでるし…」

「もしかして、扱いやすいって馬鹿にしてませんか?」とちょっと怒った声を出すと、

「やだなあ。
リンの気持ちを大事にしたいから、に決まってるだろ。
じゃなきゃ、
こんな面倒な状況に巻き込まれるわけないよ。
俺ってモテるし…その気になればオンナには困らない。」

とくすんと笑って、
やって来たエレベーターに私の手を引いて乗り込んだ。


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