嘘つきな恋人
さくらさんはもう、私の男の話はしない。

私が自分自身で解決しなければならない事なので、
私を叱ったり、慰めたりしない。

きっと、自分なりに解決したら、
どっか行く?
と聞いてくれて、私が好きなスパに一緒に行ってくれ、
泣きながら話す私の頭を撫でてくれるつもりなんだろう。

仕事に悩んだ時も、恋に悩んだ時もそうだった。
優しい、頼りになる先輩。

もう、さくらさんは仕事先にはいないけど、
ここにずっといてくれるので、安心だ。

私は美味しいチーズを完食し、立ち上がって、店を出る。

潰れるほどここで恥ずかしい飲みかたはしたくない。

ちょうどいい酔っ払いだ。
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