わたし、結婚するんですか?
……なんて素敵な提案を、と思いながら、
「私は、ハンモックがいいです」
と言うと、遥久は顔をしかめ、
「じゃあ、木が二本いるじゃないか。
家を大きく取ったから、庭は狭いぞ」
と言ってくる。
いや、いちいち私の意見を取り入れてくださらなくてもいいんですが。
ちょっと言ってみただけですから。
そもそもこれが自分の家だという実感もないですし、と思ったのだが、盛田は笑い、
「まあ、お二人で意見をすり合わせて、ゆっくり考えてみてください。
もうちょっと形になってきたら、模型作りますから」
と言ってくる。
「あ、おうちの模型ですね。
可愛いですよね。
私、あれ、作ってみたいんですよー」
「……何処に向かってってるんだ、お前は」
と言う遥久に盛田は、ははは、と笑ったあとで、
「ご主人、ちょっと」
と手招きしていた。
なんだろうな。
奥さん、ちょっとおかしいですが、大丈夫ですか? みたいな? と思い、隅の方に行った二人を窺っていると、いきなり、遥久が、
「そうか。
お前か」
と言って、ぷくぷくの設計士の頬を指先でつまんだ。
「私は、ハンモックがいいです」
と言うと、遥久は顔をしかめ、
「じゃあ、木が二本いるじゃないか。
家を大きく取ったから、庭は狭いぞ」
と言ってくる。
いや、いちいち私の意見を取り入れてくださらなくてもいいんですが。
ちょっと言ってみただけですから。
そもそもこれが自分の家だという実感もないですし、と思ったのだが、盛田は笑い、
「まあ、お二人で意見をすり合わせて、ゆっくり考えてみてください。
もうちょっと形になってきたら、模型作りますから」
と言ってくる。
「あ、おうちの模型ですね。
可愛いですよね。
私、あれ、作ってみたいんですよー」
「……何処に向かってってるんだ、お前は」
と言う遥久に盛田は、ははは、と笑ったあとで、
「ご主人、ちょっと」
と手招きしていた。
なんだろうな。
奥さん、ちょっとおかしいですが、大丈夫ですか? みたいな? と思い、隅の方に行った二人を窺っていると、いきなり、遥久が、
「そうか。
お前か」
と言って、ぷくぷくの設計士の頬を指先でつまんだ。