わたし、結婚するんですか?
 箸を渡し、間近にあの顔で自分を見つめ、
「食べられるよな、洸」
と脅すように言ってきた。

 だが、葉山が上から、
「食べられないよな、洸」
と睨んで言ってくる。

 ……いっそ、チャトランに食べてもらいたい、と思いながら、洸は、それを一口、パクリと口に入れた。

「あ、美味しい……」

「ほら、見ろ」
と遥久が勝ち誇る。

「洸がエビチリが苦手なのは、単に辛いからだ」
と言う遥久に、そういえば、今、なにも言ってないのに、ゴマだれの方をつけてくれたな、と思い出す。

 悔しがる葉山は、
「よしっ。
 二回戦だっ」
と言い出した。

「洸っ、なにか俺とお前しか知らないことはないか?」
と言って、

「いいから、座って食え」
と他の料理を運ぶ遥久に言われていた。





< 150 / 368 >

この作品をシェア

pagetop